診療部案内

地域貢献活動
教育現場や福祉機関への専門的なアドバイス、また地域の子どもと、そのご家族への総合的なサービスや支援を行っています。
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協力機関・施設
教育福祉領域の主要な機関や、九州大学病院内外のセンターとの強固な連携を図り、ネットワークを確立していきます。
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九州大学病院
子どものこころ診療部
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
初診のご予約には医療機関・相談機関からのお申込みが必要です。
詳細は九州大学病院HPをご参照ください。

子どものこころの問題とは

子どもは、ご家族や社会とのかかわりで情緒や行動などのこころの問題を示します。

乳幼児期から青年期までのこころの育ちの過程では、心身のはたらきに大きな変化が起こります。乳幼児期の世界との出会いから始まって、家庭の中での親と子の関わり、幼稚園や保育園での子ども同士の関わり、学齢期の学校での学業や様々な社会活動、思春期のこころの自立と新たな他者との出会いまで、子どもはいつも「社会的存在」としてあり続けています。

社会的存在である子どもが世界と関わるとき、さまざまな影響を受けながら、子どもの個性が育っていきます。ライフサイクルを経て育ちつつある子どもの個性が複雑な周囲の世界に対応しようとするときに起きてくる、情緒や行動の変化がこころの問題です。

子どものこころの問題とは

子どもの情緒や行動の問題が起きてくるこころの仕組みや、脳のはたらきについて科学的な研究が進み、医学、心理学、社会学などの分野でいろいろなことがわかってきました。 まだ言葉をもたない赤ちゃんの脳は、人に強い関心をもち、社会的な出来事を捉え、学習しています。それにともなって脳のなかの神経ネットワークも複雑に変化していきます。子どもが学習や集団活動に取り組む就学前後には、計画や見通しを立て、感情や行動をコントロールする「司令塔」としての脳のはたらきに関わるネットワークが急速に形作られます。

家族の子育て、学校の教育、地域社会の交流のあり方は、このような脳科学の研究などでわかってきた子どもの育ちについての医学的な知見からみても、理にかなったものです。しかしながら家族、学校、地域を取り巻く環境は急速に変化しており、子ども一人ひとりの育ちのスピードに合った対応が難しくなっている現実もあります。

子どものこころの問題とは

子どもの「育ちの力」や、ストレスから「立ち直る力」を生かす診療を行います

積み重ねられている科学的な知識を踏まえて、現在の社会の中で育つ子どもの情緒や行動の問題の意味を理解し、子どもの「育ちの力」やさまざまなストレスから「立ち直る力」を生かそうとするのが、私たちの基本理念です。

子どものこころの診療部では子ども、家族、地域などを接点にこころや発達の問題に対応している、小児医療、教育、福祉などの関連機関とのつながりを大切にしながら、こころの診療のネットワークやこころの問題を見守ることのできる人材を育てていくことに取り組んでいます。

子どものこころの問題とは

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