平成22年度から、子どもと家族のメンタルヘルスに向けて、九大病院内と九州大学内のさまざまな領域が協力し合って治療や支援に取り組むために、「子どものこころの診療部」がスタートしました。
子どもと家族それぞれのライフスパンを視野にいれて、多様なこころの育ちと健康のあり方をサポートします。 子どもと家族の安心・安全な生活のために地域医療、教育、福祉など関連領域との連携ネットワーク作りを重視します。
発達途上の子どもたちは多くの心のケアのニーズをもっていますが、周囲がその特性や個性を理解し、それらに合った安全な環境が整うと、成長と回復の力を見せます。 このようなニーズに答えて、子どもと家族が安心して相談できるように、精神科外来に、子どもとご家族のための専用の診療スペースが用意されています。
病院内では脳と身体の発達の専門家である小児科スタッフをはじめとする小児医療センターのバックアップもあり、総合的な支援ができるようになりました。安全な成育環境を保証するのは家族のメンタルヘルスです。
産婦人科医師や助産師、また新生児医療をになう小児科スタッフなど、周産期医療スタッフとの連携により、いのちの誕生に出会うお母さんや家族のメンタルヘルスの問題への対応も充実するべく、スタッフ一同研鑽を積んでいます。